まーじゃん大会

昨夜未明から朝三時くらいにかけて西春町内某所で、
まーじゃんがおこなわれた。
参加したのは、
天性の運と学内トップクラスのスキルをもつ、
ヒサノ。
そのポーカーフェイスからやられた奴は数知れず、
たつろ。
持ち前の筋肉でどこまでパワープレイができるか、
かねがえ”筋肉”しんいち。
そして
ルーキーながらギャンブラーの帝王として
名芸に君臨。眠れる獅子、
ナオト。
だった。
静かなはじまりだった。
力が均衡しているためか、場は動く気配もなく、
時間だけがすぎてゆく。
そんな場にしびれを切らしたのがたつろだった。
他に差を付ける満貫をあがる。
そのままたつろペースので第一ラウンドは終了した。
しかしそれはあの男を呼び覚ましてしまう、
伏線でしかなかったことに誰もきづいていなかった。
第二ラウンド、
なぜか奇妙に静まりかえっていた。
まるで、何かが起こるのをまつように、
『ロン』
ついに眠れる獅子が目を覚ました!
かねがえが被弾。ハコ寸前までおいこまれ、
つづいてたつろも懸命に返すが、被弾の連続っっ、
一瞬にして二人をハコ寸前にまで追い詰めた。
『なぜなら私はオンディーヌ家の一族だからね』
そんな言葉が聞こえてきそうなほどナオトの顔は、
優越感に浸っていた。
『どうか、ごぶじで…』
『友軍と合流いたしましょう』
死に目の二人に対し一人の男がたちあがった。
ラストサムライひさのだ。
そしてオーラス。
一打逆転。二人はひさのに全てをかけた…。
ひさの『逆転のチャンスはここしかない!ぅおおおおおー!』
ナオト『何!?』
かねがえ『ロン』
まさかの配下の裏切りだった。
つっても結局ナオトの一人がちでした。